防災の重要性

 

南海トラフ地震など、次の自然災害がいつ起こってもおかしくない日本で、遺族や遺児となる人を1人でも減らすためには、多くの人たちが防災に対する関心と正しい知識をもつ必要があります。日本に住む限り、すべての人が自分自身も被災したり、災害で大切な人を失ったりする危険性と、隣り合わせに生きています。

 

 災害の情報は、スマートフォンやメディアなどを通して、かなり素早く入手することができるようになりました。しかし、災害後の状況は刻々と変化します。情報を待っていては間に合わないこともあります。また、情報を得ても、そのあと、どのように行動するかは自分次第です。情報や他の人の意見に依存して動くのではなく、自分で判断して動くことが大切です。

 

 防災に関して、大切なことを事前に知り、準備しておくことが非常に重要です。一方で、災害に遭遇したら、知識や想定にとらわれず、主体的に行動する必要があります。

 

災害に遭った時には、何よりもまず「自分自身のいのちを守る」ために動いて下さい。そして、家族にも、私を探すより前に、まず自分自身のいのちを最優先に守るように伝えておいて下さい。これまでの災害でも、大切な人を心配し、その人を探しに行ったために、自らのいのちを落とした人が多数います。

 

いのちさえ助かれば、またその人と会うことができます。家族ひとりひとりが、まず自分のいのちを守りましょう。そして普段から、家族とそのことについて、言葉できちんと確認しておきましょう。

 

参考:集英社新書 片田敏孝「人が死なない防災」