深い悲しみが長引く時

 災害による死別は、大きな外傷体験です。そのような外傷体験から「回復する」ということは、その出来事を忘れることでも、苦痛が二度と起こらないようにすることでもありません。何年経過しても、悲しみが消えたり、大切な人を忘れたりすることはないでしょう。それでも多くの場合、悲嘆(グリーフ)は、時間の経過とともに、少しずつ和らいできます。

 

 しかし、時にはそれが長い期間、激しく続き、日常生活に支障をきたしてしまうことがあります。もし悲しみが何ヵ月も変わらず、落ち着くどころか逆に苦痛が増したり、新しい生活に目を向けることができない場合は、「複雑性悲嘆」や「うつ病」といった、深刻な問題のサインである可能性もあります。

 もしあなたが、死別から何ヵ月もの間、以下のような項目に当てはまり、日常生活を普通に送ることが難しい場合には、かかりつけ医、地域の精神保健福祉センターや保健所、メンタルヘルスの支援機関などに相談されるのが良いでしょう。