支援のポイント

 

1)ご遺族の体験やその苦しみを、支援者が見て見ぬふりをしないようにしましょう。

まるでその出来事がなかったことのように振る舞うことは、その人の苦悩をもっと増やすことになります。 

 

 2)  大切な人がなくなると、しばしば日常生活にも支障をきたします。日常生活の支援は、大きな助けになります。まずは最初にその人に何をしてほしいかを尋ねると良いでしょう。

 たとえば、その人の代わりに買い物や料理をすること、子どもたちの世話を手伝うこと、何かの手続きを代わりに行うことなどです。

 もしその支援が物質的な支援であったとしても、その人のニーズに添うものであれば、それは心のケアにつながっています。

 

 3) 自分の話に耳を傾けてくれる人に話をすることも、大きな助けになります。悲しみや怒りや苦しさなど、自由に感情を表現することで、苦悩は次第に和らいできます。

 ただし、話をすることがつらい時もあります。そのような時は、無理に聞かず、その人の回復のペースを尊重しましょう。

 

4)喪失やトラウマとの向き合い方は、人によって異なります。どのように悲しみと折り合いをつけていくかも、その人自身が答えを持っています。

 支援に入る人が「私なら・・」と思うことがあっても、その人自身の考え方や答えを尊重しましょう。

 

5)死別の影響は、数ヶ月から数年に及ぶこともあります。命日や誕生日などの記念日がくる度に、亡くした人が思い出されるでしょう。

 何年経っても悲しみが続くことを周囲の人たちが理解し、その時々に言葉をかけ、サポートすることが大切です。

 

6)死別後の苦痛に対して「こんな思いをしているのは自分だけだろうか」「こんなに立ち直れないのはおかしいのだろうか」と思うご遺族は多いものです。何年経過しても、悲しみや寂しさがぶり返し、それが体の不調となって現れたり、その人のことを思いだすと、涙がこぼれることもあります。

 支援に入る人も、そのことを心にとめ、細く長く支援を継続しましょう。

 

7)ご遺族の中には、通院やお薬が必要な方もいます。「本人の精神力で乗り越える」という考え方は、適切ではないことも多いので注意しましょう。

 もしご遺族がとても心配な状態であると感じる時には、支援に入る人自身がそのことを相談できる場を持っておくことが大切です。