支援者のセルフケア

 

災害時の支援活動には、さまざまなストレスが加わります。支援の中で悲惨な光景を目撃したり、被災者の悲しみに直接触れたり、被災者のニーズに応えられず罪責感を感じたりすることは、その代表的なものです。また、過剰に活動し、過労になりやすいことも知られています。

 

支援に入る人も、自分自身の心の状態や生活に対し、十分に心を配りましょう。まずは自分の心身の安全を確保できることが、支援を行う上で最も重要なことです。


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 ご遺族の話を聞くことは、経験豊かな支援者でも、非常にストレスが高く、無力感や挫折感を伴いやすいと言われています。ご遺族の話に共感的に応答し、その思いを理解しようとすることで、支援に入る人が疲弊しやすくなることが知られており、それは近年、「共感性疲労」や「代理受傷」という言葉で呼ばれています。これらは、支援によって生じる「燃え尽き(バーンアウト)」の一つの形です。

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 燃え尽きの対策としては、ご遺族の支援は、強い疲労感や無力感を引き起こすことをあらかじめ覚えておき、支援に入る時には、自分の心身の状態にも十分に気を配ることです。

 チームでシフトを組むなどして、過労にならないように、適宜、休息をとることを心がけましょう。また、災害支援では特に、支援できることには限界があることを認識し、一人で抱え込まないようにしましょう。そのために、同僚のサポートや上司の指導を受けることも良いでしょう。そして、睡眠・食事・人間関係など、自分自身の生活にもしっかり目を向けましょう。


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 また、実際にご遺族にかかわる際は、ご遺族との距離感を意識しましょう。支援者が相手に心理的に近寄り過ぎて、公私の境界を失うことは、双方にとってあまり良いことではありません。

 相手との距離を保つことが難しいと感じた時には、必ず周囲の人に相談しましょう。